ラストクルーにロボットが!? 『BINA

セガは、2012年2月に発売を予定しているPS3/Xbox 360用ソフト『BINARY DOMAIN(バイナリー ドメイン)』の新情報を公開した. 本作は、『龍が如く』シリーズの総合監督・名越稔洋さんと、『龍が如く』チームが手掛けるアクションゲーム. 2080年の東京を舞台に"命"をテーマにした熱い人間ドラマが展開する. 『龍が如く』で培った表現力に加えて、世界最高峰のAI(人工知能)とオンラインマルチプレイの開発に取り組んでいるという. 今回の記事では、IRTA(国際ロボット技術機構)の潜入査察部隊・ラストクルーに所属するメンバーを含めた新キャラの情報、そして新たに公開された敵ロボット、ムービーシーンについて掲載する. ●ラストクルーの新メンバーを含め5人のキーパーソンを紹介 カイン(CN-7型戦闘ロボット) ラストクルー所属の特務ロボットで、IRTA仏国部隊によって製造された. アメリカ・ベルゲン社製の最新型AI(人工知能)を搭載したこのロボットは、カインと呼ばれている. 通常の戦闘だけでなく、敵AIへのハッキングを得意とし、IRTAでは今後のラストクルーによる潜入査察作戦への標準装備も検討されているという. 物腰や言葉遣いは軟らかく、擬似的なユーモア感覚を披露することもあるが、空気が読めないため、周囲にあきれられることもしばしば. ユキ 旧・渋谷駅の地下に存在する、雑多な歓楽街を縄張りにする少年グループの1人. 15歳ながら物おじしない性格で、地下街を牛耳る極道・三船に気に入られ、グループのリーダー的存在となった. 内務省の治安維持部隊の目をあざむくため、違法物品の運び屋をしている. ダンたちが下層スラムを進軍する中、三船の使いとして現れる. 三船 渋谷の地下街を牛耳る極道. 闇市や売春、レジスタンス組織との武器売買といった違法行為を一手に取り仕切り、下層のスラム街にあってただ1人といっていいほど豪華な生活を送っている. 上層都市潜入への手引きを高額な報酬で引き受けているが、一筋縄ではいかない交渉術でダンたちラストクルー一行を自分のホームグラウンドである地下街に引きずり込み、さらなる金をむしりとろうとしている. 黒澤 内務省警察局の刑事であり、前線指揮官. 反体制であるレジスタンスたちから要注意人物と目され、捜査官として非常に鼻が利く"イヌ"であると恐れられている. 勤務中、お気に入りの食事はカップラーメン. 警戒厳重な上層都市で治安維持部隊の大量のロボットを率い、ダンたちの追跡をしてくる. レジスタンスの摘発に歯ごたえを感じていなかったため、ダンたちラストクルーの潜入を歓迎しているフシさえある. 天田洋二 日本のロボットメーカー最大手であるAMADA社の創設者. 若くしてロボットや人工知能の権威として、人型ロボット製品を世に送り出してきた. そこで得た資金力を背景に、ニューオーダーズと呼ばれる新興政治勢力を支援し、彼らが力を得ると日本の上層都市建設で中心的な役割を与えられ、さらに強大な富と力を得た. しかし、2039年に自社技術を盗用したとしてアメリカのロボット会社・ベルゲン社と法廷で争い、敗北. 以来、数十年に渡り公の場から姿を消すが、2080年にベルゲン社を襲撃した人間そっくりのロボット"ホロウチルドレン"を開発した疑惑により、IRTAは要注意人物の天田に対してラストクルーを派遣した. ●3種類のロボットが判明 デッドアイ IRTAコードは"LRJ-0097". 強行突入作戦の狙撃支援として開発され、2077年度に採用されたAMADA社製ロボット. 搭載された自己のセンサーと情報統合ネットの周辺データを相互検討し、常時補正を行いながら最適な狙撃ポイントを割り出す. 天井や壁にも機体を固定できる"三次元接地機能"を有する最初のロボットとされる. ヘラクレス IRTAコードは"MRJ-0343". 防衛省が提唱した統合ロボット戦略構想の中核とされた国土防衛用ロボットで、2076年度に採用されたAMADA社製. 国内の治安作戦ではなく、他国からの軍事侵攻に対抗するために開発された軍事用ロボットであり、ガトリングガンといった重火器を装備していることが多い. 対戦車・対空などの戦闘を想定した各種兵装アタッチメントが開発されている模様. スパイダー IRTAコードは"MRJ-0842". AMADA社製として、2076年度に採用された軍事用多脚ロボット. 内務省は海岸線などに配置する統合センサー・ピケットとして運用しているが、優れた情報収集・監視・偵察システムが搭載され、武器を使用した侵入者対処も行う模様. サーチレーザーで対象を捕らえると、背中に格納されたミサイルを発射し、圧倒的な火力を敵に与える. ●下層スラムで出会う人々とは!? 新たなムービーシーンを公開 ダンたちラストクルーのメンバーは、AMADA社への潜入を目指して、日本人協力者・三船のもとへと向かっていた. 日本当局の治安維持部隊との戦闘をくぐりぬけ、東京の下層スラムを進軍する中、ダンたちを迎えに現れたのは、三船の使いだという15歳の少女・ユキ. 彼女はこの下層スラムではちょっとした顔らしく、打ち捨てられた渋谷駅の地下街へと一行を導いていく. そこは、上層都市に見捨てられた人々が当局の目を避けて集まる無法地帯. そして、売春、武器密売といった違法行為がまかり通る闇市の最奥に待ち受けていたのが、この地下街を牛耳る日本の極道・三船だった. 三船は、ダンたちを上層都市への安全な潜入ルートへ手引きはずだったが、曲者ぶりを発揮し、事前に約束された報酬を釣り上げようと強引な交渉を仕掛けてくる. 提示されたその金額は当初の予定をはるかに上回った. 一方的な取引に怒りを爆発させるラストクルー指揮官・チャーリーの叫びも、三船の高笑いにかき消されてしまう. だが、ちょうどそのころ、安全地帯であるはずの地下街深部にまでダンたちを追う日本の治安維持部隊が大挙して迫ってこようとしていた.