スピード・レーサー』

ザ・ウォシャウスキー・ブラザースが自分たちの好きなものだけを詰めに詰め込んだこのヲタク魂全開映画. ド派手な色合いに小細工なしヒネリなしのストーリーなど、全体的に一般受けを意識しない作りになっていたためか全米で興行的に今ひとつ振るわずというのも納得できました. でも彼らの監督処女作 『バウンド』 にも通ずるような、この自分の好きなものだけを撮りたい! という思いだけで作られた映画は個人的には大好きです. 前半はとにかく「こりゃ単なるマスターベーション映画か? 」と思えるほどで、個人的にはどうも物足りないというか、ノッていけない感じでした. オープニングでレースと同時進行で主人公たちの過去も描かれていくのですが、スピード感のあるレースとゆったりとした過去の話を交互に見せられると、どうしてもレースにスピード感を感じられなくなってくるんですよね. しかも登場人物がスクリーンを横切るのと同時に場面転換も行われるため、とにかくこの独特なテンポにノッていけるかどうかが心配でした. またレースシーンに関しても最後までどこかレーシングゲームを傍から見ているような感じで、少なくとも体感している感じではなかったのが残念なところ. 個人的には『スター・ウォーズエピソードⅠファンタム・メナス』のポッドレースを超える見せ方を期待していたのですが、ウォシャウスキー・ブラザーズの興味はそちらではなかったみたいでしたね. まぁそんな感じで前半は 『マトリックス』 から9年も経てばこんなもんかな? でしたが、ところがどっこいならず者ラリーで一転. 特に砂漠でのレースシーンでは車体が飛んで空中回転して崖から落ちても復活してと、スクリーンに見入ってしまうほどに興奮してしまいましたよ. そして最後に用意されているグランプリレースもとにかく面白い! このならず者ラリーで一度は興奮の頂点を迎えてしまったにも関わらず、それをも超えるこの面白さ. 映像には期待したスピード感がなくとも『マッハGO!GO!』のオリジナル曲をアレンジしたBGMのおかげか、レースに緊迫感があるからでしょうか、これが妙な興奮を演出してくれるんですよね. また前半で心配されていた登場人物がスクリーンを横切るたびに場面転換が行われる手法もたくさんの人の想いが同時に描かれる手法に見事に転換されていて、ゴール前の駆け引きのシーンではちょっとドキドキものでしたよ. 本当にこの映画は一般受けはしなくても映画好きには楽しめる作品だと思いましたね. ただMr.武者役の真田広之さんの出番は少なすぎますし、韓国の歌手兼俳優のピが演じたテジョ役の真意も不明のまま. ラストに明かされるレーサーXの正体のことも考えるとこれは間違いなく続編製作は行われるでしょうね. ジョン・グッドマンスーザン・サランドンの両親のキャラもこれで終わりはもったいないですし、クリスティーナ・リッチ演じるトリクシーや小さなマネージャーとチンパンジーの名コンビの活躍もまだまだ見てみたい. そして何よりも殺し屋で忍者が登場するのに手裏剣よりも吹き矢という武器選択をするようなザ・ウォシャウスキー・ブラザーズのヲタクセンスをもっと見てみたい! そう思わせてくれる映画でした. 深夜らじお@の映画館 はヲタク万歳人間です. やはりランちゃんと教授の手術パートはありました. おまけに「全患者 11人連続手術」が出現したので、これで全員みたいです. とりあえず、カルテ1の分岐と思われるところを書いておきます. 間違っていたらすみません. カルテ1の分岐 (1)青島由真の説得に成功したか YES : 康一君の手術から始める → (2)へ NO : ランちゃんの手術から始める → (3)へ ※ランちゃんの手術から始めた場合のみ、彼女がおまけに登場します. エアジョーダン スニーカー (2)猪瀬康一の手術は迅速だったか YES : ランちゃんの手術を由真から引き継ぐ → HAPPY END NO : ランちゃん死亡 → BAD END 1 (3)来生ランの手術は迅速だったか NO : 康一君死亡 → BAD END 2 ※迅速だった場合は確認していませんので、 ランちゃんを早く処置しても、BAD ENDの可能性があります. 私が康一君を迅速に手術した時のスコア 患者名: 猪瀬康一 体力: 7222 時間: 7218 (残り27分13秒) 技術: 8290 合計: 22730 asahi.com(朝日新聞社): 首相 TEN 患者名: 来生ラン 体力: 9444 時間: 8304 技術: 18400 合計: 36148 TEN ランちゃんの手術に成功したのはいいのですが、 エンディングに出てこないんですね… (^_^;) 猪瀬さん姉弟が打ち解けたのは良かったです. 康一君が亡くなったバージョンのエンディングは後味悪いです.