枝野経産相、閣僚席から反論でおわび

枝野幸男経済産業相は3日の参院予算委員会で、2日の同委員会で自民党議員の質問に閣僚席から反論し退席させられたことについて「深く反省し、おわびします」と述べた. 自民党の赤石清美氏に答えた. 自見庄三郎金融相も、3月19日の同委でのAIJ投資顧問による年金消失問題での答弁を「訂正し深くおわびします」と述べた. 国家行政組織法の「8条委員会」として設けられ、いま金融庁の下にある証券取引等監視委員会の対応を問われた際、監視委はより独立性の高い「3条委員会だ」と誤って答弁していた. 東京証券取引所第1部に上場する企業の2012年3月期の決算発表は11日にピークを迎え、1年前と比べ売り上げはほぼ横ばい、純損益の黒字は約3割減る傾向が鮮明になった. 昨年3月の東日本大震災、秋のタイの洪水被害や長引く円高を受け、電機を中心にメーカーの業績悪化が響いた. この日はパナソニック日産自動車など全体の2割強にあたる283社(午後5時現在)の決算が集中、これで全体の4分の3が発表を済ませた. 10日までに発表した667社分(全体の56%、金融業を除く)の決算をSMBC日興証券が集計したところ、売上高の合計は370.8兆円で前年比1.6%増えたが、純利益は7.3兆円の黒字にとどまり、同28.5%減った. こうした減益傾向は今後の決算でも変わらないとみられる. 製造業では電機の業績悪化が目立った. テレビ事業が不振だったソニーは4566億円の赤字を出し、電機の純利益は同86.8%減った. 自動車業界は、震災や洪水による工場の操業停止が収益を圧迫、全体としては同33.5%減だった. 電気・ガスは原発の稼働停止で赤字に転落した.