asahi.com(朝日新聞社): 米経

オバマ政権の経済政策に強い影響力を持つ米大統領経済諮問委員会(CEA)のアラン・クルーガー委員長が6日、朝日新聞の単独インタビューに応じた. 雇用回復が続く米経済は「治癒しつつある」と指摘. 欧州危機の解決に向けて、欧州首脳に迅速な対応を求めた. クルーガー氏が昨年11月の就任以来、日本メディアのインタビューを受けるのは初めて. CEA委員長は日本では経済財政相にあたり、ガイトナー米財務長官らとともに経済政策を担当している. 米国では、6日に発表された昨年12月の雇用統計で非農業部門の就業者数が前月より20万人増えた. 失業率も同0.2ポイント低い8.5%に下がり、2年10カ月ぶりの低い水準になった. クルーガー氏は「米経済や、労働市場が治癒しつつあることを示している」と指摘. 雇用情勢の行方は11月の大統領選を左右するとみられているだけに、政権の取り組みが実を結びつつあるとの考えを強調した. 一方で、欧州の政府債務(借金)危機などの影響で「世界経済は脆弱(ぜいじゃく)な状態が続いている」との認識も示し、「米国内の需要を増やすなど、我々がとれる対策を打つことが重要だ」と語った. 第84回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)に出場する32校の甲子園練習が17日、始まり、午前8時半、昨夏に続く出場となる花巻東(岩手)が先陣を切って練習した. この日はあいにくの雨天のため、グラウンドが使えず、花巻東は室内でバントを中心に練習した. 大阪桐蔭履正社の大阪勢や鳥羽(京都)、智弁学園(奈良)、21世紀枠の洲本(兵庫)、女満別(北海道)など16校が練習予定. 大会は21日に開幕する. ルワンダ西部州の農村で「エンジニア」と敬意を込めて呼ばれる発明家がいる. アナスタス・タバロさん(58). 本職は農業だが「水力発電専門家」を自称、村々に小さな発電所を作って電気を届けて歩く. 千の丘とも評されるほどルワンダは丘陵地帯が多く、水源も豊富だ. 無電化村も多い. タバロさんは十数年前、農業の傍ら、整備工場で働いていた時、ディーゼルの発電機を見た. 「構造は難しくないな」と思った. 豊富な水と段差を使えないかと考えた. 小学校卒業のタバロさんは専門知識を学んだことはない. 発電機を改造し、自宅近くの川の水でタービンを回してみると、自宅に電灯がついた. うわさは広がり、政府の技術者が視察にきた. 首都キガリに呼ばれ、効率的に発電をする方法の講義を受けた. 「だいたい分かってたね」とタバロさん. 以後、周辺の村の住民に頼まれて作った水力発電所は七つ. 約700世帯に電気が届いた. ルタレ村の発電所は今年3月に完成. 丘の上の小川から引いた水を一気に100メートル下の発電機に流す. 電気が木で作った手製の電柱を伝って村に初めて流れた. 大工のジェームズさん(32)は「電気が来た時はうれしくて眠れなかった」という. テレビとDVDプレーヤーを買った. 家族で映画を見るのが楽しみなのだという.