新型アテンザ生産開始 年12万台以上目標

マツダは2日、低コストを目指した主力中型車「アテンザ」の新モデルの生産を、防府工場(山口県防府市)で始めたと発表した. 一層の円高に備えて当初の計画より1カ月半ほど前倒しし、5期ぶりの黒字化を目指す. アテンザのフルモデルチェンジは5年ぶり. マツダが段階的に導入してきた低燃費技術「スカイアクティブ」と、低コストの生産手法を全面的に採り入れた車としては、「CX―5」に次ぐ2車種目. 年内に欧州と日本で発売する予定だ. 防府での年間生産台数は「最低でも12万台」(山内孝社長)としている. シリア反体制派の情報によると、政府軍が激しい反体制派制圧作戦を行った中部ホムスで12日、女性と子ども計47人の遺体が見つかった. 反体制派は「見せしめのために政権側が虐殺した」と主張. 政権側は否定している. ホムスでは2月、市内に拠点を築いて立てこもった武装反体制派「自由シリア軍」に対し、政府軍が激しく砲撃した. 自由シリア軍は拠点を撤退し、政府軍が市街のほとんどを制圧したが、その後も市民の殺害が続いている. 反体制派の中核組織シリア国民評議会は「国連安全保障理事会でこの虐殺を議論すべきだ」との声明を出した. 一方、シリア国営通信は「テロ勢力(=反体制派)がシリア軍に汚名をかぶせるため市民を拉致、殺害した」としている. 一方、12日に開かれた国連安保理の外相級会合で、米ロの主張が対立した. シリア政府について、ロシアのラブロフ外相が「テロを行う過激派と戦っている」と擁護したのに対し、米国のクリントン国務長官は「政府軍による計画的殺人」と非難した. 安保理では、米欧など5理事国がシリア国民への人道支援に限った新たな決議案の採択を目指している. だが、対シリア決議案で2度拒否権を使ったロシアは態度を軟化させていない. (カイロ=貫洞欣寛、ニューヨーク=春日芳晃).